奈良市の近鉄大和(やまと)西大寺(さいだいじ)駅前の路上で8日、街頭演説中の安倍晋三元首相(67)が銃で撃たれて死亡した事件で、奈良県警は9日未明に会見を開き、殺人未遂容疑で現行犯逮捕された無職山上徹也容疑者(41)=奈良市大宮町3丁目=の自宅から手製の拳銃のようなもの数丁とパソコンなど数十点を押収したと発表した。中身が分からない物が見つかり、周辺住民約30人を一時避難させたという。
県警によると、家宅捜索は8日午後5時17分から11時39分まで行った。県警はこのほか、事件直後に現場近くで路上から犯行に使われた銃を押収していた。この銃も手製のもので、黒色のテープで巻かれ、長さ約40センチ、高さ約20センチだった。
防衛省関係者は山上容疑者が2002~05年の3年間、海上自衛隊に任期制の自衛官として在籍していたと取材に対して明らかにした。小銃の射撃や解体、組み立てについても学んでいたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル